君とさよならの時間 ~大好きの涙~
「愛美ちゃん、夕御飯よ」
看護師さんが、運んできてくれたのはバランスよく考えられた夕御飯。
「ありがとう」
「それと、お薬ね」
お決まりの薬を手渡され、「頑張ってね」と言われる。
「……はい。頑張ります」
生きることを。一秒でも長く、この世に居られるように。
ねぇ、神様。
人は皆、平等だというけれど。本当にそうなのかな?
全員平等なら、どうして私はずっとここにいるの?独りなの?
私、思うんだ。
平等なんかじゃない、って。