あくまで小悪魔【BL】
そんな事を思い出しながら歩いていたら、ついつい俺も、廊下の突き当たりにある、職員用トイレ前の手洗い場まで来てしまった。
「……ったく、ムカつくよな」
一条が手を洗うのを横目で見つつ、ブチブチと呟く。
「加藤のあの言い草……。生徒を信用してないのかよ。いっそのこと、ホントに吸ってやろうかな」
「司藤!」
俺の愚痴に、一条はすぐさま反応した。
「ダメだよそんなの!誰かへの当て付けの為に悪い事をするなんて、最もやっちゃいけないし恥ずかしい行為だよっ」
蛇口を閉めて、ハンカチで手を拭いつつ、俺としっかりと視線を合わせる。
「禁止されてるって事は、それなりの理由があるんだからね!未成年が煙草なんか吸ったら、体がきちんと成長できなくなっちゃうよ!」
そして「めっ!」という顔で睨んできた。
……『成長できない云々』は別に見かけがどうのこうのじゃなくて、体の内部に悪影響を及ぼすって意味である事は充分理解できているんだけれど、何か、一条がそのセリフを言うとシャレにならねぇ……。
いや、一条の性格なら未成年の時に喫煙したりはしなかっただろうけど。
「……ったく、ムカつくよな」
一条が手を洗うのを横目で見つつ、ブチブチと呟く。
「加藤のあの言い草……。生徒を信用してないのかよ。いっそのこと、ホントに吸ってやろうかな」
「司藤!」
俺の愚痴に、一条はすぐさま反応した。
「ダメだよそんなの!誰かへの当て付けの為に悪い事をするなんて、最もやっちゃいけないし恥ずかしい行為だよっ」
蛇口を閉めて、ハンカチで手を拭いつつ、俺としっかりと視線を合わせる。
「禁止されてるって事は、それなりの理由があるんだからね!未成年が煙草なんか吸ったら、体がきちんと成長できなくなっちゃうよ!」
そして「めっ!」という顔で睨んできた。
……『成長できない云々』は別に見かけがどうのこうのじゃなくて、体の内部に悪影響を及ぼすって意味である事は充分理解できているんだけれど、何か、一条がそのセリフを言うとシャレにならねぇ……。
いや、一条の性格なら未成年の時に喫煙したりはしなかっただろうけど。