あくまで小悪魔【BL】
そして大人になった今も、そういった様子は全く見受けられない。
ヘビースモーカーは暇さえあれば煙草を吸いたくなるものらしく、現に数人の先生が職員室の喫煙コーナーで頻繁にスパスパやってるのを見かけたりする。
一条が喫煙している場面に一度も遭遇していないという事は、彼は吸わないか、吸ってもそれほど好きではないのだろう。
だから一条の成長(見かけ)が思春期で止まっているのは別にニコチンのせいではないんだけれど、妙に説得力のあるその言葉にあてられて、俺の煙草への興味は急激に薄れた。
体に害を及ぼす可能性があるものの味を、わざわざ覚えようとは思わない。
だからといって喫煙者に対してどうこう言うつもりもないけど。
リスクがある事を肝に銘じ、あくまでも自己責任で、ルールとマナーを守って吸ってくれるのならば、何も言う事はない。
「分かってるよ。俺だって、別に本気で言った訳じゃないし」
先ほどの言葉にそう返答すると、一条は若干上がった眉をいつもの定位置に戻して、ニッコリと微笑んだ。
ヘビースモーカーは暇さえあれば煙草を吸いたくなるものらしく、現に数人の先生が職員室の喫煙コーナーで頻繁にスパスパやってるのを見かけたりする。
一条が喫煙している場面に一度も遭遇していないという事は、彼は吸わないか、吸ってもそれほど好きではないのだろう。
だから一条の成長(見かけ)が思春期で止まっているのは別にニコチンのせいではないんだけれど、妙に説得力のあるその言葉にあてられて、俺の煙草への興味は急激に薄れた。
体に害を及ぼす可能性があるものの味を、わざわざ覚えようとは思わない。
だからといって喫煙者に対してどうこう言うつもりもないけど。
リスクがある事を肝に銘じ、あくまでも自己責任で、ルールとマナーを守って吸ってくれるのならば、何も言う事はない。
「分かってるよ。俺だって、別に本気で言った訳じゃないし」
先ほどの言葉にそう返答すると、一条は若干上がった眉をいつもの定位置に戻して、ニッコリと微笑んだ。