【完】人形達の宴~通りゃんせ~


「…もう止めて」


『ヤメテ ホシイノ?』


『ドウシヨッカナ~』



人形の中にいるのが子供だからなのか、完全に遊んでいるのがその声色ですぐに分かった。


人形達の怒りを買いたくなかった私はそれ以上何も言えず、口を閉ざす。




今だに私の周りを回る、人形達。



耳障りな子供達の笑い声と共に---





『ユイ マタ アシタネ』


『エェー モウ カエルノ?』


『マダ アソビタイナ』




今までクルクルと回っていた人形達が、瑞希の一言でピタリと動きを止めた。


そして私へと向けていた顔が、ゆっくりと角度を変えていく。





そう…、


赤い市松人形の方に向かって---


< 329 / 611 >

この作品をシェア

pagetop