【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「…もう止めて」
『ヤメテ ホシイノ?』
『ドウシヨッカナ~』
人形の中にいるのが子供だからなのか、完全に遊んでいるのがその声色ですぐに分かった。
人形達の怒りを買いたくなかった私はそれ以上何も言えず、口を閉ざす。
今だに私の周りを回る、人形達。
耳障りな子供達の笑い声と共に---
『ユイ マタ アシタネ』
『エェー モウ カエルノ?』
『マダ アソビタイナ』
今までクルクルと回っていた人形達が、瑞希の一言でピタリと動きを止めた。
そして私へと向けていた顔が、ゆっくりと角度を変えていく。
そう…、
赤い市松人形の方に向かって---