【完】人形達の宴~通りゃんせ~
「石?」
おじいさんのその言葉を聞いて、自分の右ポケットを右手でそっと触った。
硬い感触が、手に当たる。
まさかおじいさん、この石に気付いたの?
誰も私が持ってきている事を知らない。
気付いはいない…、
この石の存在を---
ドクン、ドクン、ドクン---
ニヤリ---
おじいさんのその笑みが恐ろしく感じて、ポケットの上から触っていた石を小刻みに震えさせた。
ドクン、ドクン、ドクン---
私を見るおじいさんのその瞳が怪し気に鈍く光った気がして、気持ち悪い…。