【完】人形達の宴~通りゃんせ~
”お母さん”
その言葉を聞いた瑞希の瞳が一瞬だけだけど、大きく見開いた。
しかしその目はすぐに細められ、そして…、
瑞希の手がゆっくりと私に向け、伸ばしてきた。
『私はね、ずっと寂しかったんだよ』
ポツリとこぼすその言葉に、今度は私の瞳が大きく見開く番だった。
…寂しかった?
『いつの頃からか結衣は諒ちゃんを好きになったよね』
「う、うん」
なんで突然、諒ちゃんを好きだった頃の話しをするのだろう?