【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


夕食の後で食堂の奥へ行くと


渡辺さんが、笑って待っていてくれた。


「一番右に下げたものをつけ次は洗い、次がすすぎそしてすすいだのは、その籠にふせてください。拭いたものは後ろの棚へ片付けます。」


説明してくれた後で


棚を見ると私には届かないと思ったのだろう。


「結衣さんは拭きは免除です」って言われたから思わず苦笑いだ。


「では、私が洗って結衣さんのとこにいれますね」


同じ歳ぐらいの男の人で


「吉永結衣です。お名前伺えますか?」


「自分は、 林 俊一っていいます」


「よろしくお願いします」


「こちらこそよろしくお願いします」


「じゃあ自分がふきますんでここに重ねてください。名前は、田口 正和です。よろしくお願いします」


「吉永結衣です。よろしくお願いします」


すすぎのところには、踏み台が置いてあり


「お気遣いありがとうございます」


赤くなりながらお礼を言った。


「いや、ずっとそこに置いてあるんすよ。」林さんが言い


「あぁ。自分が来た時からありやす」って田口さんも言ってくれた。


真新しい踏み台だったけどそういう事にした。



< 251 / 363 >

この作品をシェア

pagetop