【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
「それはね…」
何て言おうか悩んでいると
「待てねぇ」
言った途端隼がそっと唇を重ねてきた。
優しく何度も何度も触れては離れていく。
「結衣、俺はもう結衣がスキ過ぎてたまらねぇ」
大好きな甘いバリトンが私を酔わせた。
「私も隼がスキ」
いつもなら言えない言葉もバリトンの甘い酔いには敵わない。
「初めて結衣から聞いた」隼は嬉しそうに微笑み
「私も隼から初めて聞いたけど?」
「そんなことねーだろ」
「ううん。勘違いだろうかと不安にもなるぐらい一度もない」
隼は自分でも驚いていたみたい。
だけどその後で、私の頬を撫でながら
「悪かった。結衣、愛してる」
そう言って優しい触れるだけのキスを私に落とした。
「私も隼をスキじゃなくて愛してるのかも」
その答えを待っていたかのように隼のキスはもっともっと深くなり
隼の指は私のパジャマの中をすり抜けていく。