【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀


ベッドにゴロンと寝転がっている隼。


「何だよ髪乾かしたのかよ」なんて言葉に吹き出しそうになったけれど


すぐその後で、


「おいで」


部屋に入るときみたいな言い方で手招きすると寝ている横をあけた。


戸惑っていると


「いいから」そう言って優しく手をひくから私も隼の横に寝そべった。


「なぁ結衣」


「なぁに?」


「結衣は住み込みの花屋なのか?」吹き出しながら隼が言う。


「だって、それ以外に自分の説明のしようがないんだもの」


あまりに笑われたから不貞腐れながら言うと


隼は少し身体を起こしてから私の上に覆いかぶさるように向きをかえ


「俺の女じゃねーのかよ」


口角を少しあげていたずらっこのような顔だ。


返事に困り真っ赤になる私を見て楽しいのかもしれない。


「あれか…昼間の結衣のキスは遊びか」


「え?何?」


「挨拶か。そうかそうか」


「え?隼って挨拶でキスするの?じゃあいつも挨拶だった?信じられない」


「は?何言ってんの。俺は挨拶でキスなんかしねーよ」


「私だってしないわ」


「じゃあ何のキスだよ。わかるように説明してくれ」


そう言っている顔はちっとも怒ってなんかいなくて


だけど拒否権は与えてくれないのは身をもって知っている。



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