【完】甘い香りに誘われて*極道若頭×大人の♀
由香里さんが部屋を出ていくと
「起き上がれるか?」
隼がそっと身体を起こしてくれて
油のない機械みたいにカクカクするけどベッドの背もたれに寄りかかることは出来た。
トレイの上にはおにぎりが並んでいて有難かった。
「ねぇ…隼は何でもないの?」
「多少の疲労感はある」
「多少じゃなくて疲労困憊になってて。」
「だろ?何回した?1…2…」
「数えなくていいから」慌ててそれを阻止すると
嬉しそうに笑いながら
「自分でも呆れたっつーか、関心したっつーか猿だな。ごめんな」
おにぎりを食べながら本気で申し訳なさそうだから許してあげた。
食事が終わるとまた2人で横になり
知らない間に眠りについた。
目が覚めるけどまた眠りについてしまい
その日は一日ベットの上で2人とも眠り続けた。
翌朝は2人とも当然ながら早起きで
お腹すいたと笑いながら食度へ行った。
何か少しでも言われたらどうしようかと思ったが私の考え過ぎだったようで誰にも何も言われずに本気で助かったと思った。