僕は余りにも  君を愛しすぎた
私はミスター観月の握手に応えて手を握り返した。

全身に鳥肌が立った。

そして彼の目を見つめた。

ミスター観月、なんて素敵な男性なのかしら。

ビジネスで成功して落ち着いた態度とハングリーな眼差しが私を惹きつけた。

肉のない頬にシャープな顔のライン、まるでサムライのようだわ。

彼は一体どんな風に女を抱くのかしら?

彼の腕の中で熱く溶かされたい。

一瞬でそう思った。

私はリリィの声にハッとした。

「サラ、彼はHPの他にたくさんのショーの舞台裏で活躍しているのよ。」

「マジックショーからファッションショーまであらゆるショーの壁をCGアートで演出しています。」

「素晴らしいわ。ミスター観月はHPのプロだとリリィから聞きました。私達のHPを製作していただけたら嬉しいわ。今のは私が作ったものなのでお粗末なの。こちらへどうぞ。見ていただけますか?」

私は彼をデスクに向かわせて座るようにチェアを引いて導いた。

リリィは目を丸くしてパチクリさせていた。

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