僕は余りにも  君を愛しすぎた
γ. 甘いひとときは誰のもの?
「サラ?HPのことで提案があるの。」

「提案?」

「今のHPはサラのお手製でしょ?一度プロにアドバイスしてもらいたいと思って。」

「リリィ、あなたってやっぱり大和撫子ね。そういう謙虚な言い方しかできないのね?」

「そんなことはないわ。相手が気に食わない人ならもっとはっきり言うわ。」

「キャハハ、私、あなたのそういうところが大好きよ。いいアイデアね。実を言うとHPは苦手だったのよ。リリィは誰か知り合いがいるの?」

「うん、友達の友達がHPのプロなの。アポを取っていい?」

「オーケーよ。」

私は観月さんに連絡した。

彼はすぐオフィスにやって来た。

「初めまして、ミス・アンダーソン。観月章と言います。」

彼はサラと握手をした。

サラが必要以上に観月さんを見つめていたことに私は気づいた。

どうしたのかしら?

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