【新】俺様社長の溺愛
今日は、神村代議士の娘と、話しをする為に、

理人の店にやってきていた。

…あらゆる壁を取り払う為の行動だった。

…すべて、愛海との未来の為だった。


「落ち着いたお店ですね」

「えぇ・・・私も気に入ってる店です。

シェフ兼オーナーと、友人でして、よくここに来るんですよ」


取り留めのない話をしながら、店のドアを開けた。

…一瞬、時が止まったような錯覚に囚われた。

…まさか、愛海がここに来ているなんて、思ってもいなかった。


愛海は、女性の手を握りしめていて、俯き加減で。

何を考えているんだろうかと、不安が押し寄せた。

…自分の隣には、女性がいるわけで。

愛海は何か勘違いをしていないかと、思わずにいられなかった。


でも、ここで話しかけるわけにはいかなかった。

理人や愛海はいいとしても、愛海の横にいるのは、

うちの会社の人間だったから。

よからぬ噂を広げられては、愛海が困るだろう。


オレは、あえて言葉も掛けず、横を通り過ぎた。


・・・?!
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