【新】俺様社長の溺愛
・・・しばらくして、オレは店を出た。

車を出した先は、自分の家ではなかった。


駐車場に車を止め、行った先は、

・・・愛海の部屋。

・・・まだ、愛海の部屋の鍵は持ったままだった。

…ガチャ。


静かに鍵を開け、部屋の中に入る。

…部屋の中は、薄暗く、ベッド近くのライトだけが点いていた。


「・・・愛海」

「・・・」

…まだ、青白い愛海の顔。

・・・気分が悪いのか、寝苦しそうにしている。


オレは、そっと愛海の髪をかき上げた。


「・・・しゅう・・と?」

夢見心地の愛海が、オレを見る。

・・・オレを見て、ホッとしたのか、少し微笑んで、

また目を閉じた。

…夢の中で、オレがいるとしか思っていないような感じだった。

そんな愛海の手を優しく握ると、

愛海もそれに応えるように握り返してきた。

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