【新】俺様社長の溺愛
7.この想いに、邪魔はさせない
週明け。

だいぶ良くなった体。私は、仕事に出社した。

「もう、調子はいいの?」

オフィスの中に入ると、歩が私の傍に駆け寄った。


「ご心配おかけしました、もう大丈夫です」

そう言って微笑むと、歩は安堵の溜息をついた。


「よかった、そろそろ、全体の朝礼が始まるころだわ。

行きましょうか?」

歩の言葉に頷き、朝礼に向かう。

この会社では、月に一回、すべての社員を集めての朝礼が行われていた。


…朝礼が始まり、重役たちの話しが始まる。

…ドキッと、心臓が高鳴った。

…凛々しい秀人の姿。流石は社長と言うべきか、

話しをしてる社長は、本当に素敵だ。


女子社員達が、好きになるのも頷ける。

・・・秀人の後方に、見たくない存在を発見してしまった。


…あの日の晩の、女性だった。

何の為に、そこにいるのか・・・

それは分からなかったが、私を見つめているのだけは分かった。

とても冷めた目で、息苦しささえ感じてしまう。
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