【新】俺様社長の溺愛
「愛海の気持ちも考えず、

傷つけるようなことを言ってすまなかった」


「…お義父さん」


「秀人や愛海が幸せだと思える人と幸せになるのが

一番いいことだって、母さんに怒られたよ」

そう言ったお義父さんは、お義母さんを見て苦笑いをした。


「そりゃあそうですよ。可愛い子供たちが幸せになってくれなきゃ、

今まで苦労して育てた意味がないじゃないですか!

…愛海、もっと早く、貴女の気持ち、そして秀人の気持ちを知ってれば、

お義父さんに、あんなことさせなかったし、いわせることもしなかった。

本当にごめんなさいね?」

そう言って申し訳なさそうな顔をしたお義母さん。


私は首を何度も振った。

…だって言わなかったのは私たちだから。


「これは、言っておきたかったの。しっかり聞いてね?」

そう言ったお義母さんは、ニッコリ微笑んだ。


「愛海の本当のお母さんと私はね、友人だった。

先に秀人が生まれて、その次に産まれたのが愛海で、

大きくなったら、結婚させましょうねって勝手に話してたのよ?」


「…お母さんと?」

私の言葉に深く頷く。
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