【新】俺様社長の溺愛
今日は定時に仕事を終わらせ、帰るつもりでいた。

…それなのに、急な仕事が入り、帰れなくなった。


『すまない、8時までには帰るから』

愛海にメールをし、オレは仕事に集中した。


…午後7時半。

どうにか仕事を終わらせ、帰り支度を始めた。


「社長、他に御用はありませんか?」

「いや、いい。先に帰ってくれ」

「かしこまりました…車の運転、大丈夫ですか?」


西島が、オレの右手を指す。


「大丈夫だ。問題ない」

オレの言葉に、少々不安そうな顔をしていたが、

シッシとあしらって返した。


…午後7時50分。

やっと社長室を出られると、立ち上がった瞬間、

誰かがドアをノックする音が聞こえた。


「・・・だれだ?」

オレの問いかけに、反応がない。

オレは眉間にしわを寄せながら、ドアに近づき、

そっと開けた。

「…君は」
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