【新】俺様社長の溺愛
ドアの向こうに立っていたのは、

神村代議士の秘書をしている、森谷洋二だった。


「少しお時間よろしいでしょうか?」

「…オレに話しはない」


「お嬢様の事で」

「・・・」

…愛海に危害を加えたあの女の話など、聞きたくはないが。

どうしても聞いてほしそうな顔で見つめられ、

仕方なく社長室に招き入れた。



「…で、話しって?」

「お嬢様は、自分を見失ってました」

「だろうな…そうじゃなかったら、あんなことはできない」


オレの怖い顔つきに、森谷は困り顔。


「病院の診断の結果、精神的な病気になっていたそうです。

お嬢様を防ぎきれなかった僕に、責任は重大です・・・

本当に申し訳ありませんでした」


「・・・何を言いに来たんだ?謝りに来たのか?

だったら「それもありますが、今後一切、お嬢様をお二人に近づける事が、

二度とないように、します・・・貴方が一歩遅れれば、奥様の命も危なかったから」
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