【新】俺様社長の溺愛
・・・事件の内容は、警察しか知らない。

神村代議士とはいえ、聞けぬはず。

…じゃあ、何でコイツが事件の内容を知っているのか?


「…森谷さん、ずっと気になっていた事があるんだが」

「・・・なんでしょう?」


「オレに何度も忠告する手紙が来た・・・

それにと目に入れたときは、電話が来た・・・

よくよく考えてみると、あの時の電話の声が、君にそっくりなんだ。

オレの勘違いか?」


「・・・・そうです、あれはすべて僕でした」


「・・・やっぱり」


・・・何度も、何度も、愛海を守れと、言われた。

「…君は、あの女の事が、好きなのか?」

「それは・・・」


…すべての事を考えると、なんだかそんな気がした。

森谷は答えはしなかったが。


「…お嬢様を、この手で必ず、元に戻して見せますから・・・

どうか、見守ってください・・・

すべての罪は少しずつ、償っていきますので」
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