【新】俺様社長の溺愛
「…ッ!」

「…どうした、愛海?」


…車を出そうとした瞬間、鈍いお腹の痛み。


「・・・ごめんなさい、最近、よくお腹が張るんです。

もう臨月だから、仕方がないんですけど・・・

大丈夫ですから、帰りましょう?」


私の言葉に、秀人は黙って私を見つめる。


「本当に、大丈夫なんだな?」

「・・・はい」

私の返事を聞き、溜息をついた秀人はゆっくりと車を出した。


「愛海」

「なんですか?」


「また今みたいに痛くなったり、おかしなことがあったら、

すぐに言えよ?我慢なんかしなくていいからな」


「うん、すぐに言います」




・・・その数時間後、秀人の思いは現実となる。
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