【新】俺様社長の溺愛
楽しい時間は、あっという間に過ぎていくもので、

お開きの時間になった。


「今夜はごちそうさまでした。とても美味しかったです」

私の言葉に、理人は微笑み頷いた。


「子供が生まれたら、自分の時間はほとんどないと思うけど、

時々こうやって顔を出しに来てください・・・

一時の休憩だけでもいいですよ・・・いつでもお待ちしてますから」


理人の言葉が、本当に嬉しくて、笑顔で頷いた。


「歩さん、大事な体なんですから、

仕事ばかりやってないで、ちゃんと休んで、栄養も、

しっかり取ってくださいね?

歩さんは仕事となると、忘れちゃいそうだから・・・」


私の言葉に頷いた歩だったが、フフッと笑われた。


「いつも助ける側、心配する側だったのに、

反対になっちゃったわ・・・

でも、ここにいい先輩がいるから、色々、頼りにしてるわよ、愛海」


「はい」


「…じゃあ、行こうか、愛海」

「はい、それじゃあ、また」

2人に別れを告げ、私たちは車に乗り込んだ。
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