【新】俺様社長の溺愛
10.俺様社長の溺愛
「希海(のぞみ)、おいで」

…あれから月日は流れ、希海は、赤ちゃんから幼児へ。

一歳の誕生日を迎えるころには、

よちよちと歩き出した。


「ま~」

嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、希海は私の元へ歩いてくる。

ジッと傍まで来るのを待ちながら、希海を見守る。


・・・そしてようやく私の元にやってきた希海を、

優しく包み込んだ。


「凄い凄い、たくさん歩けたね」

私の言葉に、希海はニコニコとしていた。


・・・その時、


突然私と希海は、誰かの腕の中に包まれた。

私は驚いて振り返る。


「やっぱりここにいた」

そう言って微笑んだのは、


…私の大好きな、愛してやまない旦那様。


「秀人、仕事は?」

「エ?あ~・・・今、移動途中」

もぅ、困った人。
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