【新】俺様社長の溺愛
「愛海?」

「…だって、秀人、疲れてるから」

「・・・え?」

私の言葉に少し驚く。


「毎日、大変な仕事してて、休みもまともにない。

やっとできた休みなのに、疲れをとるどころか、

もっと疲れちゃう」

そう言って、私は、駅に向かって歩き出した。


「愛海の考えすぎだ」

「そんな事ない」

「いや、考えすぎだ」

「・・・熱あるくせに」

「・・・」

私の言葉に黙り込んだ秀人。

…私は足を止め、振り返った。

そして秀人を見つめる。


「すぐに気づいてあげられなくて、ごめんなさい。

ずっと手を繋いでいて、なんだかおかしい事に気付いたの。

まだ、そんなに高い熱ではないみたいだけど、

これ以上外を出歩いてたら、寝込んじゃうよ」


「・・・愛海」
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