不器用な愛情表現


華ちゃんにはいつも背中を押してばかりで、いつか私も華ちゃんの背中を押す事が出来るようになりたい。


そんな思いとともに、私は司くんの教室へと向かう。


久し振りに向かう司くんの教室は、遠くて、長い距離のように感じた。


近付けば近付くほど、心臓のドキドキの音はうるさくなってくる。


また嫌われているようなこと言われたらどうしよう。


そんな事を考えていると、足取りが少しずつ重くなる。


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