ズボラ女子が恋をした場合。
「ほんとほんと。なんだ?恋煩いか?」
拓哉までも私のこと心配してる。
拓哉と美咲は2年生になって、同じクラスになって仲良くなった。
二人は同じ中学校出身で、
卒業式に拓哉が美咲に告白して、付き合って、今に至る。
遥斗と拓哉は同じサッカー部で、すごく気があうみたいで、よく話してるうちに、自然とお昼は4人で食べたりするようになった。
二人ともさっぱりとした性格で、一緒に居るととても気が楽。
「恋煩い!?」
拓哉の言葉に一番早く反応したのは遥斗だった。
「いやいや、こいつに限って、そんなことないって」
おかしそうにそう言って、遥斗は手をぶんぶん横に振る。
恋煩い…。
恋…??
「なんだよ遥斗。清谷に好きな人ができたからって妬くなよ」
にやにやしながら拓哉は遥斗に言う。
「はっ!?何言ってんのマジで。意味わかんねぇ」
「好きな人??」
拓哉にそう聞くと、
「え?違うの?」
と驚かれた。