もっと甘く   ささやいて
「私の中の何かが、あなたのキスに従うように命令したのよ。」

「やっぱり君の何もかもが読めない。この腕に抱いたらわかるだろうか?」

「なぜ私を求めるの?」

「君の全てを知りたいから。」

「知ってどうするの?」

「知り尽くすまで離さない。」

私はジュデェスの熱い体で溶かされた。

「ルー?僕に君の全てを見せてくれないか?」

「ジュデェ、無理なの。私でさえ自分の全てをわかっていないから。」

「非公式に来日するよ、ジェットで。」

「何のために?」

「君に会うためだ。」

「無駄使いなのね。」

「君を抱くためなら無駄使いじゃない。僕は本気だ。」

「ジュデェの好きにしてね。」

「君は僕に会いたくないのかい?」

「来月またここに来るわ。」

「冷めてるよ。君は冷め切っているよ。だがそれでもいい。僕は君に夢中だ。この想いに正直でいたい。」

私は何事にも完璧でいく彼を冷静な目で見守っていたかった。

< 22 / 58 >

この作品をシェア

pagetop