しっとりと   愛されて
「百合乃、いいのか?」

「私の方こそ、孝二さんは私でいいの?こんなフィギュアヲタクな女で?」

「君がこっちの業界で有名になったらコトだな?」

「ネットで流すだけよ。」

「俺の知らない世界だな?」

「これでぐっすり眠れるわ、ルリルの完成も見えてきたから。」

「やれやれ、これから作業するつもり?」

「ええ、孝二さんは?」

「俺は戻って雑用を済ますよ。午後また会おうか?」

「私が孝二さんの部屋へ行くわ。何時がいいかしら?」

「3時にしよう。何か作っておくよ。」

「孝二さんの手料理?」

「俺のじゃ、ダメか?」

「いいえ、嬉しい。私いつもコンビニものだから。」

「ダメじゃないか、栄養が偏る。じゃ、出る前にメールして、待っている。」

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