呪いのブレスレット
「亜美ちゃん、ボケすぎ」

呆れたように言うと、麻美はタンクトップとショートパンツのままで先に下に下りて行った。

階段を下りていく麻美の背中を見つめながら、あたしは困惑していた。

どういうこと? あの便箋に書いたのはあたしなの?

筆跡はあたしのじゃなかった。

まったく覚えておらず、どういうことなのか考えると、こめかみがズキッと痛んだ。

「いたっ……」

「亜美―!? なにしてるの? 早く下りてきなさーい」

「あ、はーい!」

ママに階下から呼ばれ、大きく深呼吸をしてから階段を下りた。

******

部活の前に夏休みの宿題を早めに終わらせるために、翔平と学校の図書室で待ち合わせしていた。

図書室へ入ると、翔平を探してキョロキョロと視線をさまよわせる。

いた!

翔平はすぐにあたしに気づいて手を振る。

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