呪いのブレスレット
「早かったんだね?」

「ああ。家に居てもだらけるだけだしな」

「そうなんだよね。家にいるとゴロゴロしちゃう」

あたしは翔平の隣に腰かけ、カバンの中から課題のプリントを出す。

図書室はクーラーが効いていて心地よい。

「病院へ行った?」

「うん。健康そのものだって」

「本当に? まだ体調が戻っていないみたいだけど?」

「でもどこも悪いところはないって」

「そうか。健康なら良かった」

翔平は少し疑ってから、あたしの顔を見て納得する。

あたしの体調が悪いのはおそらく夢のせいではないかと思っている。

昨晩のことを考えると怖くて仕方ない。

今晩もまたなにか起こる?

そう思うと、あたしは翔平に聞いていた。

「……ね、翔平は霊の存在を信じる?」

「は? なにをいきなり」

翔平が面食う。

「ん……夏だから?」

翔平にひかりのことを言っても心配かけるだけ。

あたしはきょとん顔を見て乾いた笑いをして、誤魔化す。



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