もう一度、君と…。


次の日の朝。

私は学校で担任の先生に伝えたら、
「頑張れよ」
と笑顔で言ってくれた。



「…百合」

私は百合の右手を掴んだ。

「…ん?どうしたの、恋羽」

不思議そうに私を見つめる。

「…私、高美桜笑に行くことにする」

「ほ、ホントに!?…は、離れちゃう!…私たちいつまで友達!?」

涙目でオドオドしている百合。

私はそんな百合の姿を見て、声に出して笑った。



竹田先生にも、啓にも…。

ちゃんと伝えた。
< 102 / 291 >

この作品をシェア

pagetop