もう一度、君と…。

そして、試合が始まった。

……………5分後。

その頃にはもう…ホントに手一杯だった。

ディフェンスは全く機能していない。

センターバックの女子はらディフェンスが付いていようがいまいが…逆にそれを利用して、ブラインドシュートを打ってくる。

ポストも同じく2人付いていたとしても、その2人の間から打ったりと対応するので…もう手遅れ。

オフェンスはと言うと…。

マンツーマンディフェンスをしてきた。

やんちゃっぽい男子が、得点源である晟弥にベッタリ…。

周りも打ったとしても…神手の守護神の手によって止められてしまう。

慣れてきた所で…ディフェンスの陣型が変わっていく。

前半が終わって…得点板を見ると。

2ー25

圧倒的に開いていた。

「…あたしも出たい!」

礼子は俺に手を合わせてくる。

「………分かった」

俺は渋々頷いた。


後半も残り10分。

点差は35点。

センターバックについていた礼子が……技とらしく足をかけた。

…え。

俺は一瞬にして固まってしまう。

…お前、何してんの?

センターバックがジャンプシュートを打った後、着地の時に礼子が技と足をだした。

それを避けようとした所…着地に失敗した。

グラッと傾いた体。

反射も鈍って遅れる。

ーーダンッ

床に思いっきり小さな体が打ちつけられる。

…俺は一瞬何が起こったか分からなかった。

床に打ち付けられたセンターバック。

ピクリとも動かない。

神手の守護神が急いで近寄ってきた。

抱き起こすと…ニヘラと笑う女の子。

「…大丈夫」

痛々しい笑顔に、胸がギュッと痛くなる。

「………タイム、下さい」

神手の守護神は静かな声で呟いた。

涙に滲んだその目は…怒っているわけでもなく…辛そうだった。

審判の手によって、ベンチに戻るセンターバック。
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