もう一度、君と…。
「恋羽っ」

親友の百合(ゆり)に声をかけられた。

「ん?…どうかした?」

「…一緒に帰ろうよっ」

可愛い笑顔で言われて、断わるのが勿体無い。

「…百合、ごめんね?」

「またぁ?」

頬を膨らまして、私を見る。

「うん…。彼氏の実波(みなみ)君と帰りなよ」

「そうだねっ!じゃ、明日予約っ」
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