もう一度、君と…。

A super player

「ん…」

私が目を擦って開けると…。

保健室に居た。

「…あ、恋羽ちゃん起きた?」

「え…あ、はい」

体育館に行って…何したっけ?

「あはっ(笑)憶えてないわよね?」

苦笑いを零す沙苗先生。

「す、すみません」

どうなって運ばれて来たんだろう?

「実はね?」

先生によると、こんな内容。


体育館の入り口付近にあったゴールを使っていたらしく…、丁度ぶつかってしまったらしい。

…多分、あたしが真っ暗に見えてしまったのは、ぶつかった人も一緒に倒れ込んだからだろう。

で、ココまで朱井君が運んでくれたらしい。


「…そう、ですか」

気絶したんだ。

起き上がると、目の前がクラリと揺れた。

「あぁ、まだ駄目よ」

「…」

私は小さく頷いた。

遠くから足音が聞こえる。

…2人組?

だんだんと近付いてくる足音。
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