大切な人なのに…
「おはよー美春♪」


後ろからあたしの大好きな人の声が聞こえてきた


「おはよう涼介君」


あたしがそう言うと彼は静かにあたしの隣の席に座った。

國田涼介

あたしの大好きな人。





綺麗な顔立ちにちょっと低い身長。


きゅんとくるような無邪気な笑顔



そんな涼介君があたしは大好き…


でもこの恋…叶うわけないんだよね…


だって涼介君は…



「ねぇ美春!!昨日も涼介TVに出てたよね!?見た!?」


「亜美ったらバカだねー…美春が見ないわけないじゃん♪雛花だってみたし♪」


「最近チョー売れてきたもんね涼介笑」


「美春早くコクんないと誰かに取られちゃうぞ~笑」


そういって雛花があたしのほっぺをつまむ」


「はなしぇ!!いひゃいっ!!」


ちなみにあたし。


はなせ。いたい。


と言いました…


雛花が離したところで

あたしは言った


「無理に決まってるよ…ファンがいっぱいいるもん…あたしより全然可愛いファンが…」


そう…あたしの大好きな涼介君は

チョー売れっ子アイドルグループ


「cherry」

という大人気アイドル。







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