「 」で出来てく物語



【自動販売機】



真白「ねぇ、この自販機の当たったらもう一本っての当たったことある?」


春太「あー……言われてみればねぇな」


真白「本当に当たるのかな」


春太「よし! 当たるまで買うしかねぇ!」


桜子「バッカじゃないの?」


春太「なんだよ、居たのかお前。男のロマンを邪魔すんなよ」


桜子「てかジュース買いたいんだけど、あんたが邪魔」


春太「くそ、正論」


真白「桜子は当たったことある?」


桜子「あー、この数字が4つ揃ったらってやつ? たまに当たるけど……」


春太「まっじかよ! 神かお前!」


桜子「おおげさ過ぎてうざいんだけど……」


真白「……っえ!? 桜子! 手元!! 当たってる!!」


桜子「は!? 本当だ!! えっ、どうしよう……!!」


春太「ば、ばっ、ばば、ばか野郎! 落ち着け! おっ……落ち着いてもう1本選べ……っ!!」


桜子「えっ!? な、なににすれば……!」


真白「早くしないと制限時間が……!!」


春太「あぁ! もう俺が押す……っ!!」


桜子「あっ……!」


真白「…………」


春太「…………」


桜子「…………」







七世「で、何選んだの?」


春太「………おしるこ」






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