「 」で出来てく物語
さて、7



【名前】



春太「なーんか文化祭終わるとさ……寂しいよなぁ」


真白「そうかな、またひとつクラスの皆が仲良くなってこれからが楽しくなる気がしない?」


春太「お前ってやつは……どうしてそんなに純粋で素直なんだ……」


七世「それを着々と汚しつつあるのはお前だけどな」


春太「うっせーやい。片付けも終わって、なーんか……呆気なかったっていうか」


真白「もしかして花子さんコスにハマってしまったとか」


七世「……ありえる」


春太「ねーよ!! 変態か!!」


七世「否定はしない」


春太「……。薄情な奴らだ。俺は寝る」


真白「そういえば……今期の文化祭で、3年の生徒会役員は引退だよね?」


七世「あー、今度からは2年の生徒会役員がいろいろ進めていくんだっけ」


春太「え、そーなんだ。俺らの時代キタこれ」


七世「寝るんじゃなかったのかよ」


春太「そうやって俺を仲間はずれにしようという魂胆が見え見えなんだよ。寝ないもんね。起きてるもんね」


七世「自分から寝るっつったくせに。ぶりっこするなよキモイ」


春太「なんだよお! 真白がぶりっこすれば喜ぶくせに……!!」


真白「!?」


七世「喜ぶか」


春太「ていうか、新しい生徒会長って誰になったの? 2年てことは俺らの学年の誰かだろ」


真白「桜子は……違うかな? 副会長を続けるって言ってたし」


七世「あー……なんだっけ。確か隣のクラスの人。白雪がなんか言ってたような……」


春太「よし、思い出せ! ここまできたらなんかもう気になる。意地でも知りたい!」


七世「………アサダ?」


春太「アサダ! よし! 苗字はアサダだな!」


七世「いや、待って……なんか違う」


真白「アサダなんて人、隣のクラスにいたかなあ……」


七世「ユカワ……アサイ……コバヤシ」


春太「待て待て、その3つの苗字に共通点無さすぎんだろ。コバヤシに至っては普通に覚えられるレベルだし」


七世「…………興味無さすぎて忘れた」


春太「っおい! ここまできてかよ! あーもう、モヤモヤするわー。この半端な感じ一番嫌だわー」


真白「まぁまぁ、後で桜子に聞いてみようよ」


春太「新しい生徒会長ねぇ………どんなんだろ」


七世「……さぁ」






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