悠久幻夢嵐(1)-雷の章-a rainy insilence



翌日、寝不足のまま迎えた鷹宮の初日は、
母の手術の日。



研修の合間に、承諾を得て何度か母の様子を確認しに行く。




新しく始まった一年は、
穏やかとは言えない、暴風雨のような時間。






俺が徳力と関わることを、拒むように
次から次へと、起こって行く出来事に、内心苛立ちながら
やりきれない時間を過ごし続ける。






俺が今まで生き続けていた時間が、
徳力と関わることで、何もかもが崩れ去ってしまうような不安にすらかられていた。





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