LAST SMILE



「別に吸っててもいいのに」


「あのなぁ!
 煙草はボーカルに悪影響だってお前知ってんだろ!?
 受動喫煙でも影響するんだよ!!」




そうなんだ・・・。


本人が吸わなければいいものだと思ってた。


「お前、アホだな」


「アホってなによ!!てか、あんた、未成年なんだから
 やめなさいよ!!何偉そうに言っちゃってんの!?」



あたしがそう言うと、祐兎はそこで初めて笑った。


「お前、小っせぇガキみてぇ。
 そういえばよく見ると意外と小せぇのな」


「は・・・はぁ!?」





びっくりした。


久しぶりに見た。
この笑顔。



なんだか懐かしく感じて、
思わず目が潤んだ。




何これ!?


ダメダメ!!


こんなやつ!!
絶対ダメ!!




あたしが急いでそっぽを向くと、
祐兎があたしの頭に手をのせた。





「悪ぃ。この間も、今までも。ちょっとどうかしてたわ」





珍しい。
こいつが謝るなんて・・・。



亜貴の言ったとおりだ。
謝った・・・。




「うん。許してやらないこともないかな?」


「お前・・・。何だよ。その態度」


あたしが笑うと、祐兎も静かに笑った。




























ねぇ、祐兎。











あなたはあたしに、
“ガキみてぇ”って、そういったよね。











でもね、













あなたのその屈託のない笑顔も、
まるで小さな少年のような、










そんな自然な笑顔だったんだよ?













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