華桜×白鬼
握手会が一段落ついた所で

私は白鬼の幹部室へと連れて行かれた。

「………… 」
「………… 」

数秒無言が続いた。

その無言を破ったのが

秋だった。

「ねぇ。本当に華桜なの?」

「うん。黙っててごめんね。」

「マジかよ!!!俺らめっちゃ必死に
華桜の事探してたんだよ!!!」
といきなり訳のわからない事を言い出した疾風。

「そうだよ。俺らあんたに、お礼言いたくてずっと探してたのに最近全く見なくなって……」
と少しかなしそうに話す結依斗。

さっきから一言も喋らない
奏をみると、
「会いたかった。華桜。」
と言い、微笑みかけてきた。

ーードキンッーー
何かの始まりの音に聞こえた。
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