マーメイドの恋[完結]

とにかく今は、友達として夏子と付き合っていきたいと思った。
そして必ず、自分の方へと振り向かせる。


3日後に、やっと夏子と海岸で会うことができた。
倉沢も、夜勤などがあるため、毎朝南木海岸へ行くわけではない。


それに、夕方に南木海岸へ来ても夏子と会うことはないのだ。
3日ぶりに朝方南木海岸へ行くことができて、夏子の姿を見た時にはホッとした倉沢だった。


おはようと夏子は言ってくれた。
倉沢は、彼氏さんと仲直りしたんですねと言った。
夏子は何故か寂しそうな顔をした。
又同じことが起きるような気がして不安なのだろう。


そんなに苦しむのなら、別れればいいのにと倉沢は思ったが、夏子は人を好きになる気持ちは自分の気持ちとは全然違うところから湧いてくるんだねと言った。
倉沢も同じ気持ちだった。


夏子も、倉沢が夏子を想う気持ちと同じように、その男のことがどうしようもなく好きなのだ。


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