マーメイドの恋[完結]
それに、銀行に勤めているからといって、銀行員と結婚できるというわけでもなかった。
古い考えの上司が、男性社員にお見合い話を持ってきて、結婚するというパターンが出来上がっていた。
田舎の古い習慣みたいなものなのだろうか。
夏子にも、何度かいろんな人からお見合いを勧められたが、相手は銀行員ではなかったため、母親の小夜子から駄目だと言われたのだ。
夏子自身も、お見合いなどしたいとは思わなかった。
しかし、田舎の町で燃えるような恋愛をする出会いもなく、未だに夏子は独身である。