マーメイドの恋[完結]

かといって、今までに一度も恋愛をしたことがないというわけではなかった。


付き合った人は何人かいた。
だが、いつも結婚相手は銀行員という、母の言葉が頭に浮かび、付き合っていても結婚に結びつかないのではないかという気持ちが、ついつい出てしまうためか、いつも交際は長く続かなかった。


完全に母親からマインドコントロールされている感じがしていた。


夏子自身は、銀行員はお堅いイメージがあるので、好きになれるとも思わなかったのに。


母親の言葉など忘れるくらい、好きな人ができれば良いのかもしれない。
しかし、そこまで好きだと思える人は現れなかった。


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