マーメイドの恋[完結]

「夏子おはよう。今からそっちに行くよ。マンションの下に着いたらまた電話する」


「はい」


水曜日の午前11時。
いつものように『夏子のビーチ』に出た後、部屋で今日の準備をして待っていると伊原から電話がきた。


夜の商売だから、連絡は遅いだろうと思っていると、やはりその通りだった。
しかし、時間を約束していなかったので、夏子は8時にはメイクを済ませていたのだ。


海には、6時半から7時までいた。
いつもなら、もっとゆっくり海を見ていられるのに、今日は伊原から電話があると思い、早めに部屋に戻ったのだ。


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