マーメイドの恋[完結]
3回も続けてしたので、さすがにふたりとも終わった後は、すぐに寝てしまった。
夏子が目を覚ますと、伊原はまだ眠っていた。
ー寒い。今何時かしらー
伊原の部屋には時計も置いてなかった。
夏子は起き上がり、下着をつけ部屋着を着てから、自分のバッグからケータイを取り出した。
「もう8時じゃない!篤志さん?」
夏子は伊原に声をかけてみたが、起きる気配はないようだった。
ー朝ごはんどうしようー
夏子は、洗面所に行き、顔を洗ってからコンビニに行くことにした。
とにかく作りたくても、フライパンも鍋もトースターもないのだ。
サンドイッチでも買ってくるしかなかった。
ー篤志さんはこの部屋でどんな生活をしてるのかしら。たぶん寝るだけなんでしょうねー