Sun time


美琴の何かが被った。



何が被るのかはわからない。



本当に私疲れてるな…。
今日は早く寝よう。









教室に戻ると美琴の姿はなかった。


どうしよう…。美琴…。美琴…美琴‼︎


あいつもいない…。成瀬真子…。


私の頭には美琴のことと成瀬真子のことしかなかった。





キーンコーンカーン



授業の始まりのチャイムがなっても帰ってこない。



ガラガラ…



教室のドアの開く音…。



美琴‼︎



帰ってきたのは成瀬真子1人。



「真子ちゃん…美琴はどこかなぁ?」



今できる一番の笑顔で私は言った。



「え?美琴ちゃん?倒れちゃったからお兄ちゃんと私で保健室に運んであげたんです!」



「た、倒れたって…どういうこと!?
あんた美琴になんかしたの?」




焦っている私を嘲笑うかのように彼女は目を細めた。




「やだなぁ〜。何もしてないよ?
なんで、そんなに美琴ちゃんが大事?
そんなに美琴ちゃんと私を二人にしたくないのかなぁ〜?」





ねっとりとした口調で私に問う。


この笑みを見るのは初めてではない。




きっと……もっと前にも…。








「早く思い出して下さいね。
私たちの"来世"での約束が果たせないですからね。
しかもまだ出会っていない人もいますし。

はぁ…ちゃんと思い出したのは私だけみたいですね。」






「な、なんのこと…?」


彼女は妖艶の笑み浮かべて一言言った。あの…怖いくらい美しいあの表情で。





「今度は渡しませんから。」





私はまた深く深く沈んでいく。







美琴…いや…陽葵、私が助けるよ。












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