Sun time


「実行委員長は決まったぞー。あと2人実行委員やりたいやついないかぁ?」



なかなか決まらない。



ボランティアってゴミ拾いとかだもんね…。


しかも結構大変だし…。



「はい。私やります。」


手をあげたのは葉月。


「桜井ありがとなっ!あと1人ーやりたいやついないかぁ?」


「は、はい!私でよければ!」


次に手を上げたのは真子。


そんな真子を葉月が睨んだように見えたの気のせいだと思いたい。



「お、決まったな…と言いたいんだが、男手も欲しいんだよなぁ…。
大変な仕事結構あるし…」


「先生、私頑張ります…だからダメですか?」



真子は上目遣いで先生をじぃっと見つめた。


こ、これは可愛い‼︎


クラスの男子達がおおっと声をあげるほどだ。



本当に同じ女の子とは思えない。





「う…。な、成瀬がそういうなら…」



先生、赤面ぶっこいてますね…。


しかもクラスの大半の男子が顔赤いし。


なんという真子パワー‼︎


少し嫉妬してしまうよ…。


「ま、まぁこれで決まったな。
実行委員は次の休み時間第一相談室に集まるよーに。」









休み時間。



私と葉月と真子で第一相談室に向かう。



葉月が私の右隣。 真子が私の左隣。

2人に挟まれてる私。

何やら葉月と真子は嫌な空気。



何かあったのかな?



「あの、二人ともなんかあったんですか…?」


つい敬語になってしまう。


「え?何もないですよっ?」



真子がニコッと微笑む。
私にはいつも通りの真子に見える。



「別に何もないけど? てか美琴には関係ないじゃん?」

葉月はあきらかにいつもと違う。
眉間にしわを寄せ怖い顔をしている。


でも真子は何もないって言っている。これ以上踏み込むことが私にはどうしてもできなかった。





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