今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 腕には乾いたタオルをかけてドライヤーとブラシを持って
 僕の所に歩み寄ってきた。
 

 僕は、差し出されたドライヤーをコンセントにさした。

 ソファを背にして床に座った陽菜の髪を
 後ろからタオルでふいてあげて、
 ブラシで髪を整えながら、ドライヤーで、乾かして。


 その間、陽菜は黙ったまま。

 でも、気持ちよさそうにしているのは
 後ろからでもわかるから、僕の腕にも力が入る。
 
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