今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「陽菜の方が年下みたいね」

 僕たちの様子を見ていたおばさんが、声をかける。

 少し呆れたような声。

「はい。どうぞ」

 テーブルに二つのカップを置くと、しばらく、僕たちの様子見ていた。

 部活でバドミントンをしているせいか、髪は肩にも満たないショートカット。

 
 すぐにでも乾いてしまいそうだけど、陽菜って不精なところがあるから、乾く前に、寝てしまうことも多いんだよね。
次の日の髪は寝ぐせがついていて、直すのも一苦労のひどい状態になっちゃってる。
 

 それを知っているから、
 僕が乾かしてあげるようになったんだ。
  
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