今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 俺たちは、朝練が始まったと同時に、放課後の部活の練習も遅くなっていた。

 夜9時を回ることも多い。
 2月の間は厳しい練習が待っていて、部員達は毎日くたくたのなるまで鍛えられていた。


 そんな日が続く中、悠斗が陽菜を送っていけるはずがない。

 サッカー部の練習は、遅くても7時には終わっているらしいし。
 その差は2時間以上。

 ちょっと間が空きすぎ。

 なんだけど、黙っていれば部活が終わるまで、何時間も待っていそうな勢いだったから、実際、そうしたいみたいな態度だった。

 やっぱり、そこまではちょっと、やり過ぎだろう?

 好きな女の子の帰りを待つって、楽しみな時間ではあるよ。
 恋してるんだったら、一緒にいたいって気持ちもわかるけど。

 俺もそうだし。

 でも、最近の悠斗の様子を見ていると、


 ストーカー。



 この言葉しか浮かばなかった。




 
 もっと、冷めたヤツかと思っていたけどな。




 
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