今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 陽菜は僕の気持ちなんて知らずに、テレビを見ている。

 陽菜の隣、僕の指定席。いつもの位置。

 誰にも譲りたくない。



「陽菜、今日のこと怒ってない?」

 僕はおずおずと話を切り出した。

「今日のことって?」

 陽菜は心当たりがないみたいにキョトンとした顔で僕を見る。

「体重のこと」

「ああ、それね。怒ってはいないけど、せめて2人きりの時にしてほしかった。みっともないところ見せちゃったから、白河くん、呆れたんじゃないのかな?」

「それはないと思うけど、ごめんね」



 食事のこと。
 あいつにお願いしたなんて言ったら、今度こそ怒るかな?


 あの場で話すつもりなんてなかったのに、なぜか口をついて出てしまったんだよね。


 言葉にしたら、もう止まらなくて、あの時はあいつのことなんて頭になかったし。
 
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